目次
まず塗料はグレードに分けられる
水性・油性のどちらかをかたる前にまず塗料は、シリコンやラジカルといったグレードに分類されます。
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さらに細分化して水性・油性に分類
基本的には、水性か油性かの2種類になります。
職人(プロ)は、油性塗料のことを「溶剤塗料」と呼びます。
例えば一般的な、呼び方として下記のように呼びます。
- 水性シリコン塗料
- 油性(溶剤)ラジカル塗料
主な違いは主成分
簡単に何が違うかといいますと、大きな違いは主成分が油性(シンナー)か水かと言うことです。
もちろん塗料を希釈する際も、水性塗料は水、油性塗料はシンナーで希釈します。
最近は少なくなりましたが「塗料を薄める業者はダメだ!」なんて営業がいますが、塗料によって違いますが通常5%程度希釈するのが正しい使用方法です。
油性塗料が良いは古い考え!
一昔前までは、油性が高性能といわれていましたが・・
今は全国的に水性塗料を使用しての外壁塗装が主流となっています。
今現在は水性塗料の性能も向上して油性より劣るようなことはありません。環境面や臭気の問題・安全性の問題で、全国的にも水性塗料を使用しての外壁塗装が主流となっています。
今後は更に水性塗料へのシフトが進むといわれています。
匂いは?
今の油性塗料は、弱溶剤といって昔の塗料のように匂いがきつくありません。もちろん下記の画像のようになることはありません。
でも昔の強溶剤はかなり匂いが強いです。
価格はさほど変わらない
これは外壁塗装工事にいえることですが、工事全体の費用で塗料が占める割合はとても小さいです。なので価格は油性でも水性でもほぼ同じといっていいと思います。
現にMK塗装では、シリコン塗料を油性・水性合わせて3種類使用していますが、どれも同じ価格です。
でも水性塗料は万能ではない
ここが難しいところなのですが、基本的には水性が主流です。これは変わらない流れなのですが、塗装される材質によって相性があります。
それを見極めてどちらかを使い分けるのが今の正しい塗料の選び方となります。
水性塗料をおすすめ
- モルタルの外壁
- ALCの外壁
- ジョリパット外壁
- サイディング外壁(ラジカルのみ)
- 垂直面の塗装
油性塗料をおすすめ
- 屋根の塗装
- サイディングの塗装(シリコン・ウレタンなど)
- 鉄部の塗装
- ツルツルした材質への塗装
特に屋根には油性の塗料をオススメ
屋根専用の水性塗料も数多くありますが・・・しかし屋根は10年くらいたつとこんな風にパサパサになり弱くなってきます。そこでオススメしたいのがエポキシ系の油性の下塗り材です。
油性の下塗り
- マイルドシーラーEPO(油性エポキシ系下塗り)
- ミラクシーラーEPO( 油性エポキシ系下塗り )
油性の上塗り
- エスケープレミアムルーフSi(油性屋根用上塗り)
- ヤネフレッシュSi( 油性屋根用上塗り )
- クールタイトSi ( 油性屋根用上塗り )
MK塗装では標準で、このようなエポキシ系の下塗り材を使用しております。特徴としては、 浸透・固着性が高く、下地の補強効果に優れています。
専門的に言うとクサビ効果が高いもしくは含浸する塗料なんて言い方をします。
ちょっと難しいですが、簡単にいうと屋根に染みこんでカチッと補強する効果があるということです。
水性・油性の塗料箇所を要約すると
外壁は水性塗料をおすすめ、屋根や細部塗装は油性塗料をおすすめとなります。
例外
例えば、前回すでに水性塗料が塗られていて塗膜が弱い屋根やすでに剥がれがある屋根は、スズカファインのベスコロフィラーHGなどの水性塗料での塗装をおすすめします。
このように例外もかなりありますので詳細はMK塗装までお問合せいただければと思うのですが一部の例外を下記します。
水性・油性の特徴は?
水性塗料 | 油性塗料 | |
塗料ベース | 水 | シンナー |
匂い | あまりしない | 弱溶剤はあまりしない |
特徴 | 主流塗料で、最新技術をでよくなっている。環境に優しい。 | 昔からある定番で、密着良に優れている。 |
効果 | ヒビに強い、弾性フィラーと相性抜群 | 2液タイプが多く含侵する塗料が多いく下地強化に優れる |
艶 | 艶消しまで可能 | 落としても3分艶くらいまで |
よくいただく質問
- 価格は同じようですが、水性塗料(水性セラミシリコン)と油性塗料(クリーンマイルドシリコン)のどちらが良いのですか
- 油性塗料のほうが良いと聞いたよ?
- 艶消しにしたいんだけど?水性油性違うの?
上記の説明をすべて読んでいただければ、おそらくすべてわかる内容となっております。塗料についてご質問があればMK塗装までご相談ください。